レビュー
Mistel BAROCCO MD770レビュー|分割キーボード徹底検証【2026年版】
Mistel BAROCCO MD770(¥21,600)をレビュー。日本語配列(JIS)88キーの左右分離型にCherry MX静音赤軸を搭載し、手首の負担を抑える打鍵感と静音性を検証。在宅ワークの疲れにくさを重視する人向けの評価です。
CONTENTS目次
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「在宅勤務でタイピング時間が伸びるほど、手首の内側がじんわり痛む」——そんな悩みを抱える人が最後にたどり着く選択肢の一つが分割キーボードです。とはいえ、カラムスタッガード配列の自作機は学習コストが高く、しかも大半が日本語配列(JIS)を持ちません。Mistel BAROCCO MD770は、見慣れたRow Staggered配列のまま左右を分離できる数少ないJIS対応モデルです。今回はCherry MX静音赤軸モデルを中心に、打鍵感・静音性・配列の使い勝手を検証します。
この記事でわかること: 左右分離が手首に与える効果、Cherry MX静音赤軸の打鍵音、日本語配列(JIS)88キーの実務での使い勝手、同価格帯の分割機との違い

BAROCCOMiSTEL MD770 (日本語配列/静音赤軸) 分離型 キーボード 有線 USB 88キー 黒色 PBT 白色ダブルショット MX Cherry マクロ機能搭載 Nキーロールオーバー対応 メディアキー対応 【日本正規代理店製品】 ML-MD770-J-SR/BK
左右分離型のエルゴノミクスキーボードで、日本語JIS配列88キーにCherry MX静音赤軸を採用。手首の負担を抑えつつ、静かな環境でも快適にタイピングできる本格モデル。
- Cherry MX静音赤軸を搭載し、静かな打鍵音でタイピング音を大幅に抑制
- 日本語JIS配列88キーを左右に分離できるセパレートボディを採用
- 有線USB接続でマクロ機能とNキーロールオーバーに標準対応し、入力の取りこぼしを防止
¥21,600
AMAZON¥21,600
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基本スペック
Amazon参考価格は ¥21,600、楽天参考価格は ¥23,650 です。
SPEC SHEET
Mistel BAROCCO MD770(JIS/静音赤軸)
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 軸 | Cherry MX 静音赤軸(リニア) |
| 押下圧 | 約45g |
| AP(作動点) | 約1.9mm |
| ストローク | 約3.7mm |
| 配列 | 日本語配列(JIS)88キー |
| サイズ | 左右分離型(Row Staggered) |
| 接続 | 有線USB(左右ユニット間は専用ケーブル接続) |
| ホットスワップ | 非対応 |
| キーキャップ | PBT 白色ダブルショット |
分割構造がもたらす打鍵感
BAROCCO MD770の最大の特徴は、キー配列自体は一般的なRow Staggered(横ズレ配列)のまま、本体を左右2分割している点です。カラムスタッガード配列の自作分割機(YIVU Corne V4など)のようにキー配置ごと学び直す必要がなく、普段のタイピングフォームをほぼそのまま持ち込めるのが強みです。左右のユニットを肩幅に合わせて開くことで、腕を内側にひねる動作が減り、手首・前腕の負担軽減につながるとされています。
Cherry MX静音赤軸は押下圧約45g・AP約1.9mm・ストローク約3.7mmのリニアタイプです。引っかかりのないスッと沈む感触に、静音構造による底打ち音の抑制が加わり、スコスコとした軽さの中に落ち着いた打鍵感があります。ゲーム用途で使われることの多い赤軸系ですが、静音版はタイピング用途にも寄せやすい設定です。
打鍵音の評価(静音赤軸)
静音赤軸は、通常のCherry MX赤軸と比較して底打ち音・戻り音の双方が抑えられていると評されることが多い仕様です。ただし静音リング内蔵によるものであり、静電容量無接点方式のような「ふわっ」とした無音に近い打鍵感とは異なります。在宅勤務中のオンライン会議でマイク越しの打鍵音が気になる人には有効ですが、深夜に完全な無音を求める用途では過信しない方がよいでしょう。打鍵音は主観評価であり、環境やデスク素材によっても体感が変わる点は留意してください。
配列・サイズの評価(JIS配列88キー)
BAROCCO MD770は日本語配列(JIS)88キーを採用しています。分割キーボードの多くが自作キーボードコミュニティ発のUS配列・カラムスタッガードであるのに対し、本機はテンキーレス相当のキー数を保ちつつ、変換・無変換・かなキーもそのまま配置されています。US配列のようにOSのIME設定を作り込む必要がなく、JIS配列に慣れたユーザーがそのまま移行しやすいのが最大のメリットです。
一方で、左右分離型ゆえに横幅は通常のTKLより広くなり、デスクの奥行き・マウス操作スペースは事前に確認しておく必要があります。左右のユニット間は専用ケーブルで接続する有線方式のため、分離幅を大きく取るとケーブルの取り回しにも配慮が要ります。
用途別の評価
在宅ワーク・オフィス業務: 長時間のドキュメント作成やメール対応で、肩幅に合わせて開いた姿勢を維持しやすく、疲労の蓄積を抑えたい人に向きます。JIS配列のままなので日本語入力の切り替えに迷いがありません。
プログラミング: 記号キーの位置はJIS配列そのままのため、US配列前提のショートカットに慣れている人はキーマップの読み替えが必要になる場面があります。マクロ機能を使えば頻用コマンドの割り当ても可能です。
ゲーム: 静音赤軸自体はリニアで応答は素直ですが、左右分離型は本体が広がる分、素早いエイム操作を要するタイトルでは取り回しに慣れが必要です。ゲーム専用機としてよりも、作業とゲームを兼用する人向けの選択肢と考えるのが妥当です。
メリット・デメリット
PROS & CONS
Mistel BAROCCO MD770の評価
メリット
- 日本語配列(JIS)のまま左右分離でき、配列を学び直す必要がない
- Cherry MX静音赤軸で打鍵音を抑えつつリニアな打鍵感を維持
- PBT白色ダブルショットキーキャップで印字の摩耗に強い
- マクロ機能とNキーロールオーバーに標準対応
- 専用キープラーとギフトキーキャップが付属し長期利用に向く
デメリット
- ホットスワップに非対応でスイッチ交換ができない
- 左右分離型のため通常のTKLより設置スペースが必要
- 有線接続のみでワイヤレス運用はできない
- カラムスタッガード機と比べると手首の角度調整幅は小さい
OVERALL SCORE
5点満点中 4.3 点同価格帯・同カテゴリの分割機との比較
| 項目 | Mistel BAROCCO MD770おすすめ | YIVU Corne V4 |
|---|---|---|
| 配列方式 | Row Staggered(一般的な配列のまま分割) | カラムスタッガード(40%・要学習) |
| 日本語配列(JIS) | 対応 | 非対応(US配列) |
| ホットスワップ | 非対応 | 対応 |
| キー数の目安 | 88キー(テンキーレス相当) | 40%(レイヤー運用が前提) |
JIS配列を維持したまま分割の効果だけを取り入れたいならBAROCCO MD770、キー配置ごと作り込みたい上級者ならYIVU Corne V4という住み分けです。カラムスタッガード配列の基礎や日本語入力との付き合い方は分割キーボード・エルゴノミクス入門で詳しく解説しています。
こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめ
- 在宅ワークで手首・肩の負担を減らしたいが、配列は普段のままがいい人
- 日本語配列(JIS)を手放したくない人
- オンライン会議中の打鍵音を抑えたい人
おすすめしない
- ホットスワップで軸を頻繁に交換したい人
- デスクスペースが限られていて分割型を置く余裕がない人
- ワイヤレス運用を前提にしたい人
一緒に買うもの
長時間の分割キーボード運用では、リストレストとの併用で手首の角度をさらに安定させやすくなります。詳しくはリストレストの選び方を参考にしてください。静音赤軸をさらに好みの打鍵感へ近づけたい場合は、スイッチ・スタビライザーのルブ手順も参考になります(ただし本機はホットスワップ非対応のため、分解を伴うカスタムは保証対象外になる点に注意してください)。
FAQ
Mistel BAROCCO MD770はどんな人に向いていますか?
在宅ワークで長時間タイピングする人、手首や肩の負担を減らしたいけれど日本語配列(JIS)は手放したくない人に向いています。
日本語配列(JIS)に対応していますか?
対応しています。かな印字なしのJIS 88キーレイアウトで、変換・無変換キーもそのまま使えます。
購入前の注意点: 本モデルはホットスワップ非対応のため軸交換は前提にできません。また左右分離型は通常のTKLより設置スペースを要するため、事前にデスクの奥行きを確認してください。海外ブランド製品のため為替変動で価格が変わりやすい点にも留意しましょう。
まとめ
Mistel BAROCCO MD770は、「日本語配列(JIS)を維持したまま分割の効果だけを取り入れたい」在宅ワーカーに向く現実的な選択肢です。カラムスタッガード配列のように学習コストをかけずに、手首を内側にひねる動作を減らせる点が最大の価値です。ホットスワップ非対応・有線接続という制約はありますが、静音赤軸による落ち着いた打鍵音と組み合わせれば、長時間のタイピング作業を支える1台になります。
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